中華料理の味つけは、なにでできているの?
まず、答え
中華料理の味つけは、鶏や豚の骨からとったスープと、乾物のうまみを土台にして、強い火と多めの油で一気に仕上げるものです。香りづけに、ねぎ・しょうが・にんにくを油で熱するのが特徴です。
どうして?
中華のうまみは、大きく2つから来ます。ひとつは、鶏や豚の骨を長く煮出したスープ(湯・タン)。もうひとつは、干し貝柱・干ししいたけ・干しえびなどの乾物です。乾かすことでうまみがぎゅっと濃くなった食材を、もどして使います。
そして、料理の入り口はたいてい同じです。油を熱し、ねぎ・しょうが・にんにくを入れて香りを立たせる。香りの成分は油にとけやすいので、この一手間で、油そのものが香りの運び役になります。
炒めものが多いのも中華の特徴です。強い火で、短い時間で、動かしながら火を通します。
もう一歩
中華の味つけは、いくつかの型を組み合わせて作られます。塩味の塩やしょうゆ、あまさの砂糖、酸味の酢、うまみのオイスターソースや豆板醤や甜麺醤。これらをどう混ぜるかで、酢豚も麻婆豆腐も回鍋肉もできます。
からさは味ではなく、痛みの神経への刺激です。花椒(ホアジャオ)のしびれるからさと、とうがらしの熱いからさは、じつは別の感覚で、麻婆豆腐はこの2つを重ねています。
とろみをつけるのも中華の得意技です。水にといたかたくり粉を加えて加熱すると、汁がとろりとまとまります。とろみは、味を食材にからませ、料理が冷めにくくする役をします。あんかけが最後まであつあつなのは、このためです。
強い火で一瞬だけ生まれるこげの香りを、鍋気(ウォックヘイ)と呼びます。丸い中華鍋と強火があってこそ出る香りで、家庭の火では出しにくい、プロの技のひとつとされています。
へぇ、となる話
中華料理は、地域ごとに大きくちがいます。四川はしびれるからさ、広東はうす味でうまみ重視、上海はあまめの濃い味、北京は小麦の料理。同じ「中華」でも、土地の気候や作物によって、まるでちがう味の世界が広がっています。
身のまわりの同じしくみ
チャーハン、麻婆豆腐、酢豚、餃子、ラーメン。日本で親しまれている中華の多くは、日本の食材や好みに合わせて姿を変えたものです。